大人からのバレエ推進委員会監修

第13回 violettyさん

第13回

30代 社交ダンス歴10年、バレエ歴3年半

競技ダンスのために強い軸がほしい!

こんにちは! 30代の社交ダンサーで、大人バレエビギナーのviolettyです。 今は、主婦業とアルバイトをこなしながら、日々バレエとダンスに明け暮れる毎日を過ごしています。

競技ダンスってご存知ですか? テレビや映画でご存知の方も多いかと思いますが、社交ダンスをコンペ形式で競うスポーツと芸術の狭間のような、そんなダンスです。 私は、29歳のころに競技ダンスをはじめました。 なぜ競技ダンスに興味を持ったのかと言えば・・・。 そもそも高校時代の3年間、創作ダンス部に所属していて、「体育会系的に」ダンスに打ち込んでいた経験があったので、心惹かれたのだと思います。さらに言えば、社交ダンスをやっている祖母、すでにアマチュア競技ダンサーだった母の影響もありました。 ダンスは、一生楽しめる健康法なんじゃないかな、と思ったのです。 現に祖母は、10年後の今でも、83歳で社交ダンスを楽しんでいますし、母に至っては還暦過ぎても競技に出て、更なる上達を遂げています。大きな病気もなく、健康でいられるのは、ダンスのおかげかもしれません。

そんなわけで、競技ダンスをはじめた私でしたが、真剣にやってみて初めて「これは気楽な趣味ってわけにはいかないな」ということに気づき始めました。もちろん、アマチュアですし、それでお金がもらえるわけではないのですが、試合というのは常に観戦にこられるお客様に観られているわけです。 素人ダンサーといえど、少しは綺麗なものを観てほしい、より良いパフォーマンスを観てほしい、という欲が出てくるものです。

それなのに、試合の時のビデオなどを観て、自分たちの下手さにびっくりしてしまうことが数年続きました。特に私の「軸のなさ」が気になりました。軸がない踊りって、観ているとつらいものがあります。強い軸がないと、変なところでがんばってしまったり、余計な動きをしたりして、踊りが美しくないですよね。

それで、「強い軸」がどうしても欲しい!と思い、バレエを始めることにしました。 バレエは、実は大学1年生の時3ヶ月だけ習ったことがあったのですが、その厳しいレッスンについていけず、少しも面白さがわからないうちに挫折した過去がありました。憧れはあるけど、すでに踏み入れないバレエの世界でした。けれども、競技ダンスを始めて6年目で、10代や20代のころより逆に運動神経がよくなっているという時期でしたので(笑)、35歳だけど、バレエを始めよう!と思ったのでした。

 

すっかりバレエレッスンの魅力にとりつかれて

さて、競技ダンスを入り口として、大人バレエのお稽古を始めて3年半。今の私のライフスタイルがどのように変化したかというと・・・。 すっかりバレエレッスンの魅力にとりつかれてしまいました。今は多い時で週5日、バレエのレッスンを受けています。 私にとって、バレエを通して得たものは「軸」と「健康」です。これは今までの私の人生において、一番欲しかったものなのです。

子供のころから、虚弱体質でした。大病こそなかったものの、便秘、生理痛、なんとなくだるいなどの不定愁訴は、ほとんど私のパーソナリティの一部でした。東洋医学でいうところの「未病」みたいな状態を抱えた身体は、普通に生活するのも辛いことがありました。

バレエのレッスンを始めることになる、少し前、持っていた子宮筋腫と卵巣膿腫が大きくなり、ついに堪えがたい生理痛へと発展し手術をしました。それで病巣部を取り除いたものの、これらは生活習慣や体質によるものなので、再発することは前提ですね、と病院の先生は事もなげにおっしゃいました。  

再発なんていや!なんとか生活習慣を見直すことで、再発を防ぎたい! ちょうど近所にバレエの「超・初心者向けの」クラスが開催されることになり、まるで何かにみちびかれるようにそのクラスに入りました。ダンスで「踊るための強い軸をつくろう!」と思っていたタイミングともちょうど重なり、大人初心者としてバレエを習い始めました。

そうしたところ、大きな収穫がありました。

手術後、早い人は半年でひどい生理痛に逆戻りということも多いらしいのですが、私は約4年前の手術の後から、生理痛をほとんど感じたことがありません。 お通じもよくなりました。これは、バレエでの鼠蹊部の引き上げや、柔軟性をつけるレッスンによって腰回りの血流がよくなったからなのでは・・・?と推測しています。 また、バレエレッスンの楽しさから、日々常に次のレッスンを心待ちにしている状態なので、 いつも前向きな気持ちで生活できるようになりました。「なんとなくだるい」などど、自覚する余白はもはやありません。それで一層身体も健康になる・・・という好循環が出来上がりました。

バレエはレッスンした後に、背骨のひとつひとつの隙間が広くなって、せすじが伸びたような実感があるし、呼吸がらくになったりと、自分でもすぐに実感できる効果が多くあり、それでみんなバレエが好きになって何年も続けてしまうのでしょう。

さてさて、あれだけ熱望していた「軸」問題ですが、バレエのレッスンで、色々な方に、

「あなたって(上手じゃないけど)軸だけは結構強いわよね」

とほめてもらうことが多くなってきました!( )内の言葉は言外に感じることで、実際バレエに関しては、身体はかたい、脚は上がらないなど、本当に下手なので自覚があるんです。 でも確かにはじめから「軸・軸・軸!」とだけ思ってバーレッスンなどをこなしてきたので、まずは具体的な目標をもってバレエを始めたことは、よかったのかもしれません。

また、バレエでならった技術は競技ダンスにも流用できることが多くあり、逆に競技ダンスの練習で得た感覚がバレエのレッスンに生きてくる場合もあります。その相乗効果を利用して、さらに二つのダンスを勉強していきたい。 バレエのおかげで、「軸」の感覚が分かりかけてきた今、「もっと強い軸を作りたい」、さらには「その先で表現をしたい」という更なる欲や目標も出てきました。本当に終わりのない世界です。 でもだからこそ、一生楽しめるんですよね!

これからもずっと、90歳になっても!バレエのレッスンを続けていこうと思っています。