大人からのバレエ推進委員会監修

第1回 若月敦子さん

第1回

バレエ歴17年(井脇幸江Ballet Studio)

楽になると楽しく踊れるんです

初めて井脇幸江さんの踊りを間近で見たときに、その内面から醸し出す美しさと表現力に衝撃を受け、以来大ファンになったという若月さん。井脇さんのレッスンを受けるようになってから、バレエも日常生活も大きく変わったといいます。 「幸江先生は“背中が落ちてる”とか“5番を開いて”という注意は一切おっしゃらないんです。私も最初はそれが理解できなかったんですけど、無理な緊張をとって体がリラックスすれば、手も足も自然にすっと伸び、股関節も自然と緩んできてちゃんと開くようになるんですって。だからがんばって無理に開こうとする必要はないし、むしろ無理にやろうとすると体は自分を守ろうとして、元に戻そうという力がはたらいてしまうそうです」  

なるほど、必死でがんばりすぎて体をかためてしまっている。思い当たるバレエ愛好者、多いのではないでしょうか。力を抜くことのほうが、むずかしいのかもしれません。 「先生のおっしゃることが自分でもわかってくると、徐々に力が抜けてきて、気づかなかった部分にもすごく力が入っていたこともわかりました。体がすごく楽になって、楽になると楽しく踊れるんです」(若月さん)  表情も変わり、レッスンを終えたあとも疲れなくなったそうです。 「大人から始めると、仕事帰りにバレエにきて、疲れがたまって、その疲れをどうやってとるかの闘い。でもここにきたらむしろ気持ちよく元気になるんです」  

休日も以前はひたすら寝て疲れをとることに費やしていたのが元気に活動的になり、日常生活も激変したそうです。 「緊張すると体もかたくなるし、脳のはたらきも悪くなってしまうらしいんですね。そのせいか今までは順番も覚えられなかったりしたことが多々あったんですが、リラックスしていると間違える頻度がすごく減ったし、バレエの場だけでなく職場や他の生活においてもとても有意義にすごせます。家に帰っても“ああ掃除しなくちゃ“食事作るのたいへん”というのがなくなり、“やりたい”っていう気持ちに変わっちゃって(笑)」  でも、ここまで至るのも長い道のりなのでしょう?と思いきや、ここに来てまだ1年ちょっとで、というから驚きです。

 

目標はもっと高いところにあるんです

第1回 大人って、ここまでしかできないって限界をつくりがちじゃないですか。でもすべて自分の気持ち次第ということを教わりました。私もまだまだ目標はもっと高いところにあるんですけど、それに向かっていると思うと前向きになれるし、年齢なんて一切気にする必要ないからって言っていただいて、すごく気持ちが楽になりました」 何歳からでも変われる。それも力を抜いて楽な歩みで。そんな幸せなスパイラルを実体験として熱く語ってくれた若月さんでした。