大人からのバレエ推進委員会監修

中村みちえコラム

中村みちえ

翻訳家

バレエ愛好家

著書「ニューヨーク ジョフリー・バレエスクール 大人からのバレエ」

第4回『バレエの生徒』

『誰よりも美しい妻』

前回が先生でしたので、今回は生徒について書いてみます。英会話を始めたと言ってもべつに驚かれませんが、バレエを始めたと言うと「えっ、あなたが?」とびっくりした顔をされることがあります。 それはバレエの持つイメージの問題と思います。美しい、上品、優雅…これを地でいくのが『誰よりも美しい妻』(井上荒野著 マガジンハウス)に登場するヒロイン園子。彼女もまた大人バレエの生徒です。 ヴァイオリニストの夫はこの妻を人に見せびらかすのが趣味で、タクシー運転手に「えっ、奥さん、バレエをやってるんですか、すごいなあ…奥さんスタイルいいもんね」などと言われて悦に入ります。 園子さんレベルとまではいかないにしろ、やるからにはバレエのイメージに少しでも近づきたいものです。それもただのバレエではない、年の功をプラスに転化した大人バレエならではの理想像を追求したい。

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